鳥の足と摩擦の関係:小型インコと大型インコで止まり木の“好み”が逆になる?
🦜 自然界のインコ・オウムは、どんな枝を選んでとまるのか?
自然界に生息するインコやオウムたちが、どのような枝を選んで止まっているのか──
その“枝の好み”を科学的に研究している研究者がいます。
興味深いのは、その研究が鳥の足の構造や動作を模倣したロボット開発にも応用されているという点です。
今回は、その研究発表の中から、鳥と枝との関係性、特に“摩擦”が果たす役割について、個人的に要点をまとめました。
※ 一部、私見も含まれますので、詳細は下記の論文リンクをご覧ください。
🔍 小型鳥と大型鳥で異なる“摩擦”の役割
学術誌 eLife に掲載された論文(Chin et al., 2019)では、**小型インコ(パロットレット)**を用いて、
異なる素材の止まり木に着地する際の様子を分析しています。

■ 小型鳥(例:マメルリハ)の着地特性
- **滑りやすい素材(テフロン)**では、着地の失敗率が高くなる
- **ザラザラした素材(サンドペーパーなど)**では、足指のグリップを活かしやすく、安定して着地できる
- つまり、摩擦の高さが着地の成功と安定性に大きく関与していることが示されました
■ 摩擦と握力のバランス
- 小型鳥は、足も握力も小さいため、摩擦のある表面が不可欠
- 一方、大型鳥(ルリコンゴウインコなど)は、非常に強い握力を持つため、摩擦に頼らなくても止まれる
- それどころか、摩擦が高すぎると力が逃げず、足に負担となる可能性がある
📚 出典論文(eLife)
Chin D D, Kawano S M, Kawano D T, et al. (2019).
How lovebirds land on a perch: kinematics of leg and wing coordination during perching.
eLife, 8:e46415.
🔗 https://doi.org/10.7554/eLife.46415